2009年8月5日水曜日
長横町で右田さんと
三社大祭が昨日の後夜祭で終わった。
天気には恵まれなかったが、土日曜日に開催期間が重なったことなどで、人出は多かったような気がする。
お還りの3日の夜に、長横町恒例の「のんべ祭り」が行われた。
参加店の中から5軒を選んだ全12コースのうち一つを選び、スタンプをもらいながらハシゴする。
各店ドリンク1杯におつまみが付いて、回り終えたらくじ引き抽選。
これで参加費が3千円というのだから、横丁を知るには絶好のイベントなのである。
酒は苦手だけれど、仕事とあればやむを得まい—とスタッフ一同出かける。
屋台村からやぐら横丁、ゆりの木通り、ムーンプラザ、昭和通りと各店とも個性的だったし、サービスも良く楽しめた。
抽選会では、スタッフとっちが三等賞も当てたし、そこで帰っても十分面白かったのだけれど、他のスタッフが気になって仕方ないというれんさ街のバー「プリンス」に立ち寄った。
以前、取材で伺ったことのある、古くからあるオールドスタイルの酒場である。
カウンター席に腰掛けジンフィズなどを飲んでいるうち、隣の関西弁のお客さんに気がついた。
大阪の鯖寿司専門店「鯖や」の右田さんのご家族だった。
昨年10月に「八戸前沖サバ」ブランドの起ち上げ時に、右田さんにインタビューしたことがあった。
「八戸に来て初めての取材だった」とおっしゃっていたけど、その記事は結局いろいろあって出ていないのだが、その時、右田さんは「たまたま市場でためしにと買った八戸のサバのその脂の乗りに感動したもん」と言った。
その「感動した」という話に逆にぼくもものすごく感動した。
この前沖サバは、関西人をうならせるほどすごかったのかという今更ながらに思った。
末席に参加している八戸せんべい汁研究所も同じだけれど、あまりに日常的なので気づかない価値が自分たちの古里にはあるのだと、あらためて認識した。
あれから右田さんは、ほぼ月1で八戸を訪れて、必ずここに寄っているのだとか。
昭和感が満載のお店のムードと、まだ30歳代半ばの右田さんとの組み合わせは意外だったが、よくよく考えれば何も不思議なことではなかったのかもしれない。
横丁の魅力の一つは、やっぱり人との出会いの場だということだ。
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