9月になって一度もブログ更新していないことにはっと気づいた。
読んでいる人もいないだろうからと自分に言い訳したりしているが、ブログページに右側の更新カレンダーで9月の表示が飛んでしまうのがちょっと惜しい気がして、宿題忘れした中学生のようにあわててこれを書いている始末。
9月18日・19日にB−1グランプリin厚木が開催され、八戸せんべい汁研究所メンバーの一人として参加した。
優勝本命という予想だったが八戸せんべい汁は惜しくも第3位。
閉会式会場でその発表の瞬間は、「あ〜ここで名前がコールされるのか」と落胆したのが正直なところだった。
けれど少し時間をおくと、3年連続の第2位でシルバーグランプリ、第5回となる今年は第3位のブロンズ受賞というのは、やはり八戸せんべい汁には底力があるのだと思えるようになった。
今回も全国にむけて「八戸せんべい汁」をさらに強くアピールできたのではないか。
しかも同じ青森県内で「黒石つゆ焼そば」が第7位、「十和田バラ焼き」が第8位と、参加46団体中10位以内に3団体が入賞するというのは大健闘だ。
コラムニストで日本経済新聞特別編集委員の野瀬泰申さんが、ブログで「開催場所、時期が違っても常に上位に食い込む〈八戸せんべい汁研究所〉こそ、最強の団体と言えるかもしれない」と書いて下さっている。
入場者43万5千人とされる今回のB−1グランプリ厚木大会で八戸せんべい汁研究所は二日間で合わせて1万1千食をひたすら作った。
八戸から20数名が厚木入りし、首都圏の八戸出身者も20数名手伝いに来てくれたことはとてもうれしかった。
肝心のせんべい汁なのにせんべいが入っていなかったなどのクレームもあったりしたが、「私も八戸なの」とか「せんべい汁、応援しているからね」とか温かい言葉も多かった。
各地で出展する八戸せんべい汁研究所の活動でいつも思うことだが、各地で受ける八戸せんべい汁の人気の高まりと、地元の反応の温度差だ。
八戸せんべい汁研究所がどうのこうのという話ではない。
経済的にも、観光PRの面からもせっかくの商機を逃しているのではないかという気がするのだ。
トリオ★ザ★ポンチョスの『この街と』がB−1グランプリ公式テーマ曲に選ばれて、紅白出場も夢じゃないようにも思うし。
トリオ★ザ★ポンチョスのことで言えば、B−1グランプリでのその活躍、役割はとても大きい。
そのことの認識は、実際にB−1グランプリの現場にいた者しか分からないだろうことが歯がゆい気がする。
例えば前夜祭。B−1グランプリのテーマ曲を歌うと、続々と幟旗をもって各団体がステージに上がってくる。そして最後はみんなが「八戸せんべい」の曲をリクエストして合唱し踊るのだ。
その各地の出展者が一体感をもたせるトリオ★ザ★ポンチョスの力はすごいのだ。
その熱気とか感動がなかなかこの地元八戸に伝えられない。
この夏、はっちラボで写真展を企画したり、ホコ天で「八戸のうわさ」を仕掛けたアーティストの山本耕一郎さんも突然現れた。
結局、B−1グランプリ期間中ずっと手伝ってくれていた(大うちわを仰いでいる山本さん)。
タレントの十日市秀悦さんも二日目にブースに来てくれて、アイスを差し入れてくれた。
「ここで”せT”(八戸せんべい汁研究所スタッフのオリジナルTシャツ)を着ていないと逆に恥ずかしいなさ」とショシそうだった。
十日市さんと言えば、9月10日、11日に行われたはっちプレイベント「酔っ払いに愛を2010〜横丁オンリーユー・シアター」でのトークライブ「十日市食堂の出前箱」が忘れられない。
十日市さんは二日間、各30分全8回のライブ全てをテーマを変え想い出に残る長横町をトークで再現してくれた。
長横町で生まれ育った十日市さんのこの公演にかける意気込みが伝わるような素晴らしいライブだった。
記録スタッフとして参加し全8回のうち7回を観ることができたのだが、特に最終回は大盛り上がりを見せた。
その何回目かに酔っ払いのフリをした小林眞市長が、少し遅れて入場し拍手が起こった。
「酔っ払いに愛を」というテーマに沿って、市長の演技は本物のようにうまかった。
十日市食堂のトッチャは、イサバのカッチャと並ぶローカルなキャラクターになると思うのだがどうだろう。
ぜひまた再演を望みたい。
そんなこんなで9月も過ぎるのだけれど、9月はいろいろな意味でターニングポイントの月だ。
ふるさと雇用再生事業の八戸朝市・銭湯・横丁調査もちょうど期間の半ばだし、八戸リージョナルマガジン『ユキパル』第2号も明日10月1日に発行の予定。その配本作業あり、また12月に開催予定の「北のコナモン博覧会2010」の取材も始まっている。
新青森駅開業で東北新幹線全線開通に向けてまた様々なイベントもあるようだし、ちょっこし気を引き締めて、少しはまめにブログ更新しなきゃな(そう言えばついこないだ、ブロガーとして結構有名な「なかちっぱ」嬢に、「ツイッターにもっとつぶやいてよ!」と叱咤された)。
何でか、「十日市食堂の夜」というタイトルが思い浮かんだのでそのまま使うことにした。